量販店に並ぶ雛人形は何か違いがあるんですか？

こんにちは！
節句人形専門店「人形会館ガリバー」のヤマサキです。
今日も、お雛様や五月人形、鯉のぼりの選び方や価格の違いについて【何でも相談コーナー】です！
今回の記事では以下の内容をお届けします。

雛人形の〇〇シリーズについて

量販店で販売されるお雛様について

おじいさま、おばあさま、ママ、お子様の4人で長崎市よりご来店

※今回のエピソードはお客様の了解を得て掲載しています

「お久しぶりですね」お客様からお声がけいただきました。お話しを伺うと４年ほど前に当店で兜を購入いただいたお客様でした。「前回は出遅れた感があったので、今回は早めに来ました。」と笑顔のおじいさまでした。娘さんは長崎に嫁がれたということで、連休を利用して帰省中に当店にお雛様を見にこられていました。

〇〇シリーズの謎

店内を一巡したママさんから「この雛人形なんですけどネットで見た〇〇シリーズに似てるんですけど、違うんですか？」とご質問を受けました。スマホのスクショを見せていただくと某有名店が量販店向けに販売しているお雛様のシリーズでした。

「確かに色合いは似ていますが、別のお雛様ですね。おそらくシリーズの名前からして桜をテーマにしていると思うんですが、当店のコチラのお雛様も春色と桜をテーマにしているのでどうしても似た雰囲気になってしまいますね。」

よく大手の問屋さんなどはお雛様に〇〇シリーズというような名前を付けるお店も珍しくありません、しかし実際はお雛様を作る職人さんは細かく分かれているので（一人の職人が全て作るという工房はたぶん皆無だと思います）それぞれのアイテムを組み合わせて１組のお雛様のセットを製作、故に製作テーマが同じだと、製作した工房が違っても色合いや見た目の雰囲気が似てしまうこともあります。

今回お客様に見せていただいたお雛様は【桜】がテーマに製作された〇〇シリーズというお雛様でした。一方当店でも【桜】をテーマに製作したお雛様が展示されていました。こちらのお雛様を見てください

AもBも当店で桜をテーマにして制作していましたので見た目の雰囲気も似てますし、お客様が提示した〇〇シリーズのお雛様と、とても雰囲気が似ていました。このように〇〇シリーズのというタイトルがついていても実際にはよく似た雰囲気のお雛様は存在するので〇〇シリーズにこだわりすぎると選択肢が狭まってもったいないなと思います。

職人さんが細かく別れているって、どおいうこと？

前述の説明の中に「雛人形は作る人が細かく別れている」とお伝えしたところ、お客様が【？？？？】となられましたのでここで細かく説明させていただきます。こちらのお雛様を見てください

それぞれ色分けしている分、小さな工房がそれぞれのアイテムを作っています。当店は直接、それぞれの職人さんのもとへ出向き仕入れをしオリジナルのセットを組んでお雛様を展示しています。

また今回のお客様の場合、提示された〇〇シリーズは量販店用に製作された雛人形なので専門店では扱えない商品でした。

量販店と専門店では扱っている物が違うんですか？

【量販店のみの取り扱い】である旨をお伝えしたところお客様的には「実際、量販店（イ〇ンさんや　あかちゃん〇ポさんといった大型店の事）にある雛人形と何か違いがあるのかわからない」とのことでした。

正直なところ、雛人形であることには違いはないんですが量販店の場合、文字通り　量（大量）販（販売）店なので比較的大量生産で制作されたお人形が目立つ気がします。言い換えれば、職人が作っているというより内職さんが作ってるというニュアンスの方がわかりやすいかもしれません。でもそれは店舗数が多いのでそうせざるを得ない理由があるんだと思います。

次回のコラムで改めて百貨店、専門店、量販店で販売される雛人形の違いはあ伝えしたいと思います。

お雛様の決め手は何ですか？

おじいさま、おばあさまと悩まれた後にママさんが「このお雛様にします」とご決断頂きました。最初に「〇〇シリーズと似ている」と言われていた桜をテーマにした可愛らしいお雛様を選んでくれました。私が」思い切って「こちらのお雛様にした決め手を教えてほしい」とお願いしたところ

もともとかわいい感じのお雛様が希望だった
〇〇シリーズと似ているのに値段はこっちの方が断然安かった
作り方が丁寧であるという事が店員さんの説明で分かった

という点を挙げていただきました。また「ネットで見ていたら、このデザインは限定的なことも書いてたけど実際は似たデザインがある事もわかったし、今回はしなかったけどガリバーさんのセミオーダーでもし色々組み合わせを変えていたら、それこそネットで見ていたお雛様とほとんど同じお雛様を購入することもできることが分かった。お雛様の奥深さは勉強になりました」とご感想を頂きました。

11月にご来店いただき、翌月におじい様とおばあ様が長崎に行かれるとのことでお雛様はおじい様とおばあ様が車でお持ちになられることとなり無事納品も滞ることなく終わりました。

このように、さまざまな選択肢やお客様の想いをお伺いしながら、一つ一つご提案させていただいています。お雛様は単なる飾りではなく、家族の絆や思いを形にする大切な存在です。

子どもの節句人形専門店人形会館ガリバーでは、お雛様、五月人形（兜）、こいのぼり、お名前旗など、お子さまとそのご家族様が心から納得し、ご自宅にお迎えいただくために、専門店として惜しみなく寄り添わせていただきます。LINEオンライン相談、ご来店、心よりお待ちしております。

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