雛人形のお顔の種類と特徴
雛人形のお顔は“種類”によって印象が大きく変わります
雛人形を見ると「どのお顔もきれいだけれど、何が違うのだろう?
お雛様のお顔は、作り手の技術や考え方によって違いが生まれ、
特に近年は、
「優しい顔がいい」
「凛とした表情が好き」
「孫に似ているからこの子に決めた」
など、お顔の印象が購入の決め手になることも増えています。
ここでは、
1. “ふっくら顔(優しいお顔)”
最も人気があり、現代のご家族に選ばれやすいタイプです。
● 特徴
- 頬が少し丸く、全体的に柔らかい印象
- 優しさと温かみを感じる表情
- 小さなお孫さまにも親しみやすい雰囲気
このタイプのお顔は「優しく見守ってくれそう」
お店でも「お部屋に飾ったときの雰囲気が明るくなる」

2. “端正顔(すっきりしたお顔)”
伝統的な美しさを残した、凛とした表情のお顔です。
● 特徴
- 目鼻立ちがすっきり
- 落ち着いた気品を感じる雰囲気
- 長く飾っても飽きがこない“品”のある顔立ち
「昔ながらのお雛様の雰囲気が好き」
「しっとり落ち着いた表情がいい」
という方に選ばれることが多いタイプです。
祖父母世代の方が「自分の時代のお雛様に近いから安心感がある」

3. “本練のお顔(非常に希少)”
数が少なく、店頭で見かける機会がほとんどないタイプです。
● 特徴
桐の木のおがくずを固めて作る技法のお顔です。
- 量産ではなく職人の手で作られるため希少性が高い
ただし、本練のお顔はそもそも製作数が少ないため、
そのため、雛人形のお顔の価格差は基本的に「ふっくら顔」「

4. 技法による違い|“入れ目”と“描き目”
雛人形のお顔は、目の作り方で大きく印象が変わります。
● 入れ目(いれめ)
- 立体的な目のパーツを、お顔に組み込む技法
- 目元に奥行きが生まれ、自然な表情になる
「目が生きているみたい」と感じる方が多く、

● 描き目(かきめ)
- 職人が筆で一本ずつ描く伝統的な技法
- 落ち着いた印象で、上品な雰囲気が出る
- 目の角度や筆の勢いで“表情の豊かさ”が決まる
「昔ながらのお雛様はこの描き目だった」という方も多く、

5. お顔に“値段の差”はある?
よくご質問をいただく内容ですが──
実は、一般的なお店に並ぶお顔は、価格差が大きくありません。
「ふっくら顔だから高い」
「すっきり顔だから安い」
ということはほぼありません。
● 値段の違いは“衣裳”や“台・屏風”が大部分
雛人形の価格は、
- 衣裳の生地(正絹・金襴・西陣など)
- 織りの技法
- 装飾の工程数
- 台や屏風の素材など、お顔以外の要素で決まることが多いです。
6. どんなお顔を選ぶのが正解?
雛人形選びで一番大事なのは、
**“ご家族が見ていて心地よいと感じること”**です。
- 優しい表情
- 凛とした表情
- ふっくら
- すっきりどのお顔も、人形師が“想い”を込めて作っています。
祖父母世代の方は特に、
「この子なら孫を優しく見守ってくれそう」
「毎年飾るのが楽しみになりそう」
そんな感覚で選ばれる方が多いです。
まとめ|お顔の違いを知ると“選びやすくなる”
今回のポイントをまとめると──
- お顔は大きく「ふっくら顔」「端正顔」「かわいい表情」に分かれる
- “本練の顔”は非常に珍しいタイプ
- 技法は「入れ目」と「描き目」の2種類が基本
- お顔そのものが価格差を生むことは少ない
- 最後は“見ていて好きかどうか”が一番大切
雛人形は、お子さま・お孫さまの健やかな成長を願う「
どうか心から気に入ったお顔を選んで、
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