兜の素材の違い|本金鍍金・本金箔・正絹、、、何がどう変わる?
兜の素材の違い|本金鍍金・本金箔・正絹…何が変わる?
五月人形の兜は、見た目の華やかさだけでなく
“素材”によって価格や印象が大きく変わる 世界です。
「同じように見えるのに、なんで値段が違うの?」
「鍍金と箔って何がどう違うの?」
こんな疑問を持つ方も多く、
実際にお店でも一番質問されるポイントです。
ここでは、
兜に使われる代表的な素材
- 本金鍍金(ほんきんめっき)
- 本金箔(ほんきんぱく)
- 正絹(しょうけん)
- 金具の素材(真鍮・アルミなど)
- サイズによる素材量の違い
を、専門店として分かりやすく解説します。
◆1.兜の「金」は2種類ある
まず最初の大きなポイントです
兜の金色=全部同じではない!
兜に使われる“金”には大きく2種類あります。
1-1.本金鍍金(ほんきんめっき)

金の層がしっかり厚く、輝きが長持ち
本金鍍金とは、
“本物の金を溶かして金属表面にコーティングする技法”。
【特徴】
- 非常に上品で深い金色
- 劣化しにくく、10年後も輝きが続く
- 高級兜に使われる
- 原価が高い(=価格差に直結)
メーカーでも「上ランク」に位置づけられる理由は
耐久性の高さと金色の“深み” にあります。
1-2.本金箔(ほんきんぱく)

本金箔とは、
“本物の金を極限まで薄く伸ばした金” を
貼り付ける技法です。
【特徴】
- 鍍金よりも華やかな輝き
- 立体的な光沢がある
- 模様や装飾に向いている
- 金箔をはるためには専属の職人が必要なので高級兜に使用されている
本金箔は「光を反射させたい部分」に用いられやすいので、
屏風や”しころ”という部分に多く使われます。
▼ 鍍金と箔の違いを一言でいうと?
本金鍍金:落ち着いた深い金。耐久性◎
本金箔:華やかで明るい金。装飾性◎
どちらがいいかではなく、
“どういう雰囲気の兜にしたいか” で選ぶのが正解!
◆2.兜の布部分の素材|正絹と他の生地の違い
2-1.正絹(しょうけん)

兜の“吹返し”や“忍び緒”に使われる素材の中で
最も高級なのが 正絹(シルク100%)。
【特徴】
- とても柔らかく手触りが良い
- 絹特有の自然な光沢
- 退色しにくい
- 格調高い印象になる
- 高価格帯に採用される
特に「忍び緒(あご紐)」の正絹は美しく、
写真映え・質感の良さが際立ちます。
2-2.人絹(レーヨン)・合繊
価格を抑えた兜によく使われる素材です。
【特徴】
- 正絹より硬めの質感
- 発色が強い
- コストを抑えられる
決して悪いものではなく、
“実用性とコストのバランスが良い素材” として人気です。
◆3.金具の素材も兜の価値を左右する
兜の細かいパーツには
以下のような素材が使われています。
- 真鍮(しんちゅう) → 丈夫・高級兜に多い
- アルミ → 軽さ優先(収納兜に多い)
金具の素材によって
重厚感・耐久性・価格が変わるため、
専門店は必ず“素材”で見分けます。
ただし近年は軽さを重んじて製作する場合が多いので真鍮の素材を
使って作る兜は数少なくなってきています。
◆4.実は「サイズ」と「素材量」も大切
お客様が気づきにくいポイントですが、
兜の価格は 素材量 に大きく関係しています。
同じ鍍金でも…
- 7号兜
- 10号兜
では、使用されている金属量は倍以上違います。
つまり
大きさ=素材の量=価値に直結しやすくなっている
ということ。
◆5.どの素材を選べばいいの?専門店の結論
お店としての本音を言うと…
“予算が許すなら、鍍金+正絹の兜は一生物”
ただし、
どの家庭にも “ちょうどいい兜” があるので
以下の考え方がおすすめです。
▼ 失敗しない選び方
見た目の上品さを重視
→ 本金鍍金 + 正絹
華やかで写真映え優先
→ 本金箔 + モダンデザイン
コスパよく良い兜を選びたい
→ 合繊 + 箔押し + 中型サイズ
インテリアになじむ
→ シルバー鍍金・黒金具・ナチュラル台座
◆6.まとめ:兜は“素材”で印象も価値も大きく変わる
兜は大きさや形だけでなく、
素材によって見た目も耐久性も大きく変化します。
素材の違いを知って選ぶことで、
「思っていたのと違う…」
という後悔を防ぐことができます。
ガリバーでは
素材・メーカー・作り手まで丁寧に説明しますので、
初めての方でも安心して選んでいただけます。
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